ー パロディ百人一首 ー

積もる恋心:「筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる」のストーリー

(13番)筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる
 筑波山の峰から流れる男女川では水が集まって淵となる。このように、この恋心も積もって淵となってしまった。


 「男体山」と「女体山」の2つの峰を抱える関東の名峰筑波山では、古来「歌垣(かがい)」というなかなかエロチックな行事が行われ、その中では、男女が誘い合い集まって、歌い踊りながら乱交に興じたそうです。このような乱痴気騒ぎは、他ならぬ筑波山のふもとでは許されるということらしかったのです。
 そういう〝フリーセックスのシンボル的存在〟の筑波山を流れる男女川だから、そこを流れ下り、やがて淵となる水をも恋心にたとえることができると考えたのでしょう。こんな背景を踏まえれば、先頭から「男女川」までの長い序詞も納得できます。
 さて、今回の絵のモデルは、風采の上がらないブルドッグ氏です。彼は、飼い主との散歩の際に偶然出会ったかわいいメス犬にどうやら一目ぼれしてしまったようです。もちろん、飼い犬同士の色恋沙汰などかなえれられるはずもありませんので、彼の〝恋の悩み〟も日を追うごとに積もっていくばかりです。
 そしてもうこの頃では、彼は霊峰筑波山を拝み、雌雄のあいだの「自由な交流」が許される日が来ることを、切に願うようになるのでした。

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