競技かるたでもおなじみの小倉百人一首の各歌に自作のイラストを添え、パロディ化しました。ここには現代にも通じるアイロニーもあると、作者は勝手に思っています。

すでに100首分すべて完成し、電子書籍化(PDFファイル)してありますが、この「書籍」そのものはまだ世に出していません。

ご参考までに、そのなかから1首分のサンプルをご紹介します。この著作では各首ごとに以下のように見開き2ページで構成され、右ページにイラストと歌人紹介、左ページでコメントが記載されています。

『パロディ百人一首』のページサンプル

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(注)

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このページでは、そのほぼ完全な内容(書式と体裁は書籍版とは異なります)を順次公開していきます。

 本書は、百人一首のいわゆる〝解説書〟ではありません。百人一首全体の意義と構成、およびそれぞれの歌の意味とその背景等については、すでに関連の出版物や論文等が出されていますし、またインターネット上にもいくつかのサイトが開設されています。したがって、百人一首自体を〝正確に〟学びたい場合は、それらの出版物やサイトをご覧ください。
 本書は、そのような目的ではなく、百人一首の各首に対してパロディ的手法を用いて遊び感覚で親しむことを目的としたものです。しかしだからといって、それぞれの歌の趣旨を恣意的にねじ曲げたということを意味するものではなく、定説に沿って、まずその趣旨を正しく理解することが、その出発点となっています。

笑う紫式部

ストーリーの創作

 本書では、この正しい理解をもとに、「可能な限り」そこからイメージを膨らませた新たな独自ストーリーを創作しました。これらのストーリーにおいては、オリジナルの歌の時代背景と場所は考慮されていないどころか、むしろ話を親しみやすくするために、積極的にこれらを無視して、できるだけ現代の日常的なテーマに即したものを題材としました。本書に掲載されている各首ごとの百のストーリーは、以下のカテゴリに分類されます。

  • 現代版ストーリー 現代あるいはそれに近い時代における日常生活、仕事、恋愛(失恋、不倫含む)、および家族をテーマとしたストーリーです。
  • 動物による寓話 人間よりもむしろ動物を主役とした寓話にすることにより、かわいらしさ、滑稽さなどを強調し、わかりやすく、親しみやすくしたストーリーです。
  • 歴史上の〝著名人〟によるパロディ 歴史上のいわゆる偉人、映画俳優、歌手、おとぎばなしの主人公などを登場させたストーリーです。
  • 有名な芸術作品を用いたパロディ よく知られた絵画、彫刻等にヒントを得て創作したストーリーです。
  • 独自ストーリーを創作できなかったもの 筆者の発想力の貧弱さにより、歌のなかには、どうしてもそのイメージを物語化できないものがいくつかありました。「可能な限り創作した」述べたのは、このような例外があることによるものです。この場合のストーリーは、ほぼオリジナルの歌のとおりとなります。

 本書では、それぞれの歌に対して、これらのストーリーを表現した絵(イラスト)と、このストーリーに依拠しながらも、歌についての個人的感想や考察も述べた文を創作しました。
 なお、本書における各首の掲載順は、百人一首全体の中で歌の作成年代によって番号付けされている順とはまったく異なります。そもそも創作されたストーリー自体が歌の背景にある時間と空間を無視していますので、元の順番付けは本書では意味をなしません。この掲載順は筆者の独断により、本書全体の〝流れ〟を考慮して決めてあります。

本書の楽しみ方

 本書では、絵(イラスト)と本文の両方を、各ストーリーを構成する一体不可分の要素としており、したがって、掲載されている各イラストは本文を補足する単なる脇役としての〝挿絵〟ではなく、本文とともにストーリーの主役をなしています。ですから筆者としては、本書を読み物としてよりも、絵と文をひとまとめにした、いわば「大人の絵本」として受け入れていただきたいという希望をもっているのですが、「『大人の絵本』などというそんな格調高いものでもないだろう」とお思いならば、百人一首にかこつけたナンセンスギャグ集とみなしていただいても結構です。筆者としては、そのほうがむしろ気が楽かもしれません(笑い)。
 本書により、これまで主に古文の授業や競技かるたの世界でしか関わりがなかった百人一首に対して、いくらかでも親しみが増し、興味が深まるということになれば、筆者としてもよろこばしい限りです。

目次

カッコ内 () の数字は百人一首の歌番号

各リンクページは新しいタブで開きます。

  1. 寂しい冬は仲よく (28)
  2. わたしのことを忘れるなんて (38)
  3. 雨に濡れても (9)
  4. 手塩にかけた稲だから (1)
  5. もみじのかんざし (24)
  6. せめて夢の中に・その一 (18)
  7. せめて夢の中に・その二 (85)
  8. 悲しい声は聞かザル (5)
  9. 涙はタマネギのせい (86)
  10. 空飛ぶシャツ (2)
  11. 思い出してまた涙 (82)
  12. 孤高の友 (66)
  13. 古き時代のアスリート (100)
  14. 西郷どん富士を見る (4)
  15. 下心の結末 (25)
  16. 閑居への秋の訪れ (47)
  17. ライオンの想い (43)
  18. 山小屋のひとり寝 (3)
  19. 失意のひとり寝 (91)
  20. 帰っておいで (16)
  21. 不倫の密会・その一 (89)
  22. 不倫の密会・その二 (20)
  23. 冬の夜の遠吠え (6)
  24. 望郷の宇宙飛行士 (7)
  25. 月と見まごう新雪 (31)
  26. マリリンの涙が止まらない (92)
  27. ペンギンの遊泳 (76)
  28. 左遷先への船出 (11)
  29. カワセミの困惑 (17)
  30. カワセミのチャンス到来 (69)
  31. 霧が晴れたとき (64)
  32. 人の愛憎に悩む (99)
  33. 恋の炎 (49)
  34. 余計なお世話 (8)
  35. ナラの小枝 (98)
  36. 狼男の月見 (79)
  37. 須磨の関守 (78)
  38. 里山の秋風 (71)
  39. 愛の女神に砕け散る (48)
  40. 人生の交差点 (10)
  41. メジロたちのさえずり (35)
  42. やんわりと拒絶 (72)
  43. ハチ公に続け (55)
  44. 恋の万華鏡 (27)
  45. 四つ葉のクローバーを君に (15)
  46. 燃える思いを伝えよう (51)
  47. どちらが白菊 (29)
  48. 山の嵐はヤマアラシ (22)
  49. 玉を散らしてみよう (37)
  50. 踊り子よまだ行かないで (12)
  51. みんな逝っちゃった (34)
  52. 秋の夕暮 (87)
  53. リクルート女子 (70)
  54. 思い出はネールアートに (84)
  55. トラの涙 (42)
  56. とにかく逢いたい (19)
  57. 忍ぶ恋 (39)
  58. 川面にたまるもみじ葉 (32)
  59. 積もる恋心 (13)
  60. バレちゃったみたい・その一 (40)
  61. バレちゃったみたい・その二 (41)
  62. 乱れる恋心 (14)
  63. スマホで皮肉るモナリザ (62)
  64. お戯れを (67)
  65. こんな山奥にも (83)
  66. 漂う舟人 (46)
  67. タヌキの砧 (94)
  68. 公園で待ちぼうけ (21)
  69. ワインを飲みながら待ちぼうけ (59)
  70. 身を焦がして待ちぼうけ (97)
  71. 魚が釣れずに待ちぼうけ (93)
  72. またすぐに逢えるよね (77)
  73. 春なのに (33)
  74. サクラをながめる寅次郎 (73)
  75. せめてお別れだけでも (63)
  76. 声はすれども (81)
  77. 夏の月夜 (36)
  78. 哀愁の月 (23)
  79. 一夜の仮寝 (88)
  80. 逢ってしまったばかりに (44)
  81. この紅葉見せてあげたい (26)
  82. 今月今夜のこの月を (68)
  83. 剣道女子の失恋 (65)
  84. 血の涙 (90)
  85. 魔女の宅急便 (60)
  86. この桜のように (61)
  87. 別れの朝 (52)
  88. 後朝の電話 (80)
  89. あわただしい別れ (57)
  90. 忘れたのはどっち (58)
  91. 嘆きの夜 (53)
  92. ほかに誰も考えられない (45)
  93. 傷心に追い打ち (74)
  94. 夜明けが恨めしい (30)
  95. この恋が成就したからには (50)
  96. 忘れられるくらいなら (54)
  97. 死ぬ前にもう一度逢いたい (56)
  98. 僧の願い (95)
  99. 果たされぬ口約束 (75)
  100. 肩たたきのあと (96)

2件のコメント

ひろ · 2019年4月29日 17:02

書籍サンプルページ(91番の歌)のイラストには緑の縁取りがありましたが、他のイラストにはないのですか?

    Akashi-Ryo · 2019年4月29日 18:18

    ご指摘の「緑の縁取り」は、百人一首競技かるたの読み札を意識してつけられたもので単なる遊び心です(笑い)。この縁取りはすべての歌のイラストにありますが、この紹介ページのイラストでは見やすくするためにこれを取り除いてあります。

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