ー パロディ百人一首 ー

四つ葉のクローバー「君がため春の野に出でて若菜摘む わが衣手に雪は降りつつ」のストーリー

(15番)君がため春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に雪は降りつつ
 あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいる私の袖に雪が降っていることよ。


 (「恋の万華鏡」からの続き)
 前回の「純情な高校生」。その後首尾よく〝彼女〟と逢い、なんとか交際らしきところまで漕ぎつけることができました。よかったですねぇ。
 ある春の日、彼(前回は学ランだったのに、なぜ今はブレザーを?彼女を追って転校した?まあその辺の野暮な詮索はやめましょう ― 笑い)は下校途中の野原で彼女のために四葉のクローバーを探し出して、それを摘みながら感極まって叫びました。「キミのために野原に行って『幸運を呼ぶ』という四葉のクローバーを探してきたよ。」と、そのとき、空からは春のなごり雪が降り始めました。しかし彼は幸福な気分で、手に取った四葉のクローバーをじっと見つめています。自分の袖に雪が降り積もっているのも構わず。
 本来は、この歌にある春の七草に代表されるような若菜を摘みに行くといいたいところですが、ここではむしろ〝恋人〟(のつもり)のあの娘のためにめったに見つからない四葉のクローバーを探し当てた喜びとしたほうが現代的でしょう。彼の熱意に幸いあれ!

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