ー パロディ百人一首 ー

招き猫を見るネコ:「立ち別れいなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む」 ストーリー

(16番)たち別れいなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む
 親しい人たちと別れて旅立っていくが、(因幡の国の)稲羽の山の峰に生えている松のように、もしあなたが私を待っ(松)ていると言っているのを聞いたら、すぐにでも帰ろう。


 ああいやだニャー。因幡守(「因幡」は現在の鳥取県)への昇進などともてはやされたけれど、結局は単なる〝都落ち〟だということがわかっていたから、送別会のあいさつの場で「呼ばれたらすぐに帰ってきます」といったら「女々しいやつだ」などと笑われて、追い出されるように旅立ってしまったニャー。ああ行きたくないニャー。
(都を立って数十日後)
 こんなネガティブな考えごとをしながら、もう何日歩いたかニャー。ああ疲れた。でも気がついてみたら、もう赴任先近くの稲羽山らしい。おやっ、あの松の木の上にあるものはニャンだろう。ネコはネコでもニャンだか人形みたいだニャー。京の都を背にして立ち、左手を挙げて招いているようなしぐさをしているニャー。そうか、これは世にいう「招き猫」というやつニャンだ。してみると、これはおいらに対して「京の都に戻れ」といっているということニャンだ。(もしかしたら、おいらのガールフレンドのキティちゃんがこっそりあそこに置いてくれたのかもしれない。でかしたぞ、キティ!)ようし、こうなったら今すぐ都にUターンだ。待ってろよ、キティ!

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