「あんなにも愛していたあなたから忘れ去られても、わたしは今となっては、何とも思いませんが、もしかしたら、あなたに神罰が下って命をなくしてしまうのは、何とも惜しいことです。
でももし、何のバチもあたらずに、あなたが今後ものうのうとあの女と幸せに暮らしていけるとしたら…
そんなの絶対に許せない! ようし、こうなったら、このわたし自らが神様に代わって罰を下してあげよう。
というわけで、最高級の(?)わらでもって、いとしいあなたのわら人形をこしらえてみました。ここの柱に、あなたのこの人形を、わたしの魂を込めたピッカピカの五寸くぎで打ち付けてあげます。あなた、どう、ご気分いかが?」
フェルメールには申し訳ありませんが、「真珠の耳飾りの少女」の絵を見つめていたら、モデルの少女がこちらをふり向いている表情が強い印象に残り、このような陰惨な発想を得てしまいました。私の下手なスケッチにより、実物とあまり似ていない肖像に仕上がったことが、せめてもの幸いです。
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