(「不倫の密会・その一」の続き)
A子さんの切実な感情の吐露に対して、B氏は応えます。
B氏「A子さん、そのネックレス、とってもよく似合っているよ。でも『死にたい』なんて、何をバカなことをいっているんだ。ボクもこうしてキミと逢っている時間がいちばん幸せなんだ。
でもね、実はこうやってキミとあまりにしょっちゅう逢っているうちに、女房に怪しまれ、ついにこの前、キミとの密会の場を探偵に隠し撮りされてしまったんだ。知ってのとおり、女房の父親はうちの会社の社長だろ、ハハハ(もう身の破滅だ)。
女房に浮気の証拠写真をつきつけられたときはどうしたらいいか、正直うろたえたけれど、もうこうなったら開き直ることにしたよ。落ちるところまで落ちてやる。キミが命がけでこの恋にかけるつもりなら、ボクも自分の身を尽くしても、これからもキミに逢い続けていくつもりだ。いうなれば、ボクらは運命共同体ってわけだ。ハハハ。さあ乾杯しよう!」
A子「・・・・・・・」
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